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Last update 2006.07.20



『ガラス工房』を目指して!!

〜 2.ステンドグラスの概要 〜

a. ステンドグラスの定義
b. ガラスによる分類

a. ステンドグラスの定義
 「ステイン」とは「着色する、染付けする、脱色する、焼付けする」といった意味で、「焼き絵を施したガラス」というのが本来の意味である。

 欧米ではこれを3種類に分類している。
(1)レディドグラス(leaded glass)
板ガラスを鉛の型枠で組立て接続部分を半田で接着し、ギャップをパテやセメントで埋めたものである。
色ガラスを窓などに嵌め込むことはすでにローマ時代から行われていたが、鉛型枠を使用したレディドグラスは7〜8世紀頃にモザイクや七宝の技術を参考にして開発されたと言われている。

(2)ステンドグラス(stained glass)
上の発展形で板ガラスに線描や着色を施して窯に入れ焼き付けたものを、鉛の型枠に組み込んだものである。
ステンドグラスは中世ゴシック期(10〜12世紀頃)に大きく発展した後一時衰退し、19世紀のゴシック回帰の機運に乗って再び制作されるようになり現在に至っている。
しかし中世以来の絵付け技法を継承する職工の不足はヨーロッパでも深刻で、古いパネルの修復作業をおこなうさいの大きな問題になっている。

(3)カッパーフォイリング(copper foiling)
別名 ティファニーテクニーク(Tiffany technique)
ガラスの周りにカッパーテープ(英語ではcopper foiling)を巻き付け、半田で接着したものである。
19世紀末アメリカで開発された技法である。
立体への展開がやり易いので現代に大きく羽ばたいている。
この技術を開発したのがルイス・コムフォード・ティファニー(宝石商初代ティファニーの長男)で、自身が開発した乳白色や半透明の表情を持ったガラスを組み合わせて優雅なランプやパネルを数多く発表している。

 日本ではこの3種類を総称し「ステンドグラス」と呼んでいる。
 日本でステンドグラスに使われているガラスは 殆どがアメリカからの輸入で一部ドイツやフランスからも入っている。最近は安い中国産も出回っているがいまひとつのようである。

b. ガラスによる分類
No. 透明度 製造方法 テクスチャー(特徴
1 トランスルーセント

・背景が見える透明なガラス

・自然光が良く通るので窓パネルなどの中心的役割
a.アンティークガラス

・昔ながらの吹きガラス製法で製造

・透明度が高く、また不均一な厚みが美しい濃淡を作り出す

・生産効率が悪く高価
イ)リップル
 表面が波打ったように凸凹している

ロ)グラニド
 表面がグランド(土面)のようにザラザラしている

ハ)ヘリンボーン
 表面がヘリンボーン(ニシンの骨)のように凸凹している

ニ)フラクチャー
 違う色のガラスチップが表面に散らしてある

ホ)モトル

 モトル(苔)が生えているように見える

ヘ)スムースキャッツポウ
 キャッツポー(猫の足跡)のような斑点模様がある

ト)ストリーキー
 2〜3色の色がマーブル状に混ざったもの。特にトランスルーセントの場合に単色のみのガラスと区別して言う

チ)グルーチップ
 膠を使って処理することにより表面が引きつった感じになり鳥の羽を散らしたようで美しい

リ)フラッシュドガラス
 色の違うガラスを2〜3層合わせたガラス表面を削って下の層を見せるエッチングに使われる

ヌ)シーディーガラス
 気泡の入ったガラス

ル)リーミーガラス
 単色のガラスの上に同色のガラスの種を細く縞模様に垂らして作る

注;ガラスメーカー独自の加工名はこの他にも多々ある
b.キャセドラル

・元来、教会のステンドグラスに使われたガラスを指す言葉

・一般的にはマシンロールのトランスルーセントのこと
2 オパールセント

・背景が透けて見えない不透明なガラス(乳白色)

・光をとおすと美しい内部の色味が浮かび上がって来る

・ルイス・C・ティファニーが開発
c.アートガラス
 (ハンドロール)
 
・職人の手作業による味のあるガラス
d.マシンロール

・機械化され大量生産されたガラス

・安価でカットし易い

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